樽川 朝人さんの作品。


『向日葵』

季節がめぐって地上に面白い花が咲いた。
一緒に見に行こうよと勇儀はパルスィを誘うが……


『度胸は酒で拵えろ』
ヤマメとキスメがふとしたことから、あることを確認しようとパルスィにもちかけてきた。
早速確認してみたらなんと……

フィオラの作品。


『鬼の首を取ってみよう』
普段酔わない人間がへべれけになっている姿は驚愕です。それが酒豪で知られる勇儀だとしたら、橋姫はどんな行動に出るのでしょうか。

『蜘蛛も食べない夫婦のジレンマ』
他人の不幸は甘い蜜といいますが、それなら本当に甘いのろけ話を食べたらどうなるのか。
答えは簡単。胃が凭れます。
最近鬼の態度が冷たいと相談に来た橋姫に、土蜘蛛はある一計を案じました。

簑沢 △さんの作品。


鬼は言う。
「酒っていうのは何を飲むか、ではなくて、誰と飲むか、何処で飲むか、如何飲むかということが大事なんだよ」
橋姫は答える。
「酒に限らなくても、誰と、何処で、如何するかというのは大事なことだわ。今の私達みたいに」

誰も通らない橋の上。

遠くにぼんやりと見える明かりを眺め寄り添う影二つ。

橋姫は見つけた自分の居場所を放すまいと、鬼は見つけた自分の宝石を守らんと、二人は強い想いに結ばれている。

大杯を傾け、液体を口に流し込む鬼が橋姫に向かって口を開く。
「パルスィ、今日はどうしようね」
答える橋姫の表情は清々しい。
「あら、言わんとしていることは分かってるんじゃないかしら」
更に酒を一口。
「あぁそうだ。花火が見たい。とても綺麗な花火が」
「なら決まりね。今回も勝たせてもらうわよ」
「いいやそうはいかせないよ。今度こそ勝って賞品を頂かないといけないからね!」
「ふふ、精々気張ることね」
舞い上がる橋姫。それを追って鬼も宙を舞う。

やがて宙に花が咲き乱れ、暗い地底に鮮やかに花が咲く。



「って感じになる予定だったのよ!」
「私にいわれてもなあ」
「どうしてこうなるのよ!」
「良いじゃないか、たまには」
「よくないわよ!あんなの載せて良いと思ってるの?何なの?馬鹿なの?」
「まったく、怒ってるパルスィも可愛いなあ。でも私は笑ってるパルスィのが好きだよ」
「うるさい!!!!」

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